医師国家試験の合格基準の決め方とは?

医学部進級対策ゼミ「医進ゼミ」の代表の石戸です。

明日・明後日(2月8日・9日)は、
多くの医学部生にとって特別な日です。

高学年の医大生の方や1,2年生の方でも
先輩との絡みが多い医大生の方であれば、
ピンとこられているでしょう。

そうです!
明日・明後日は医師国家試験の実施日です!!

医師国家試験ってどんな試験?

ところで、医師国家試験という言葉は聞いたことがあると思いますが、
医師国家試験がどんな試験かはご存知でしょうか??

何問出題されて

合格点が何点で

合格者の割合がどれくらいか

をズバズバッと言えるでしょうか?

ちなみに、
偉そうにこうして記事を書いている私(石戸)は、
6年生になるまで知りませんでした(^_^;)

ですから、知らない人の方が普通です。

しかし、だからこそ、
今から来る日に受ける医師国家試験のことを知っておくと、
医師国家試験のことを意識することができ、
周りの人と差をつけることができます

あなたが例え今1年生の医大生の方であっても、
ぜひ一読されることをお勧め致します。

医師国家試験で出題される問題数と合格基準

それでは、まず結論から申し上げましょう。

現行の医師国家試験は、次のような問題数と合格基準で実施されています。

問題数:400問

合格基準:必修80%以上、一般臨床65~70%以上(年によって異なる)、禁忌肢3問以下

こちらについて詳しく説明していきましょう。

医師国家試験の問題数と構成は?

医師国家試験の問題数は先ほど述べたように400問ですが、
詳しく見ていくと問題のタイプが3タイプあります。

それは、
・必修問題
・一般問題
・臨床問題
です。

それぞれの出題割合は、
・必修問題:100問
・一般問題:100問
・臨床問題:200問
です。

このうち、
必修問題は「君も医学部で6年勉強したんだからこれくらいはわかるだろう??」という
(厚生労働省からみて)簡単な問題です。

必修問題は、簡単な問題ということなので、
どの年度に受験しても80%以上の得点がないと一発アウト
となります。

続いて、一般問題は一般的な知識を問う問題です。
例えば、以前ご紹介した下の記事

ここで紹介したように、知識を問う問題が一般問題です。

一方、臨床問題はというと、、、
次のような問題が臨床問題です。
=========================
34歳の男性。〇〇を主訴に来院。
昨夜から急に・・・・・という。
家族に付き添われ来院した。検査所見を以下に示す
身体検査所見:×××
血液検査所見:×××

この患者に必要な治療を次の中から選べ
a 〇〇 b 〇〇 c 〇〇 d 〇〇 e 〇〇
=========================

このように、実際に患者さんが設定されて
処置や検査や診断を聞く問題が臨床問題
です。

以上長くなったのでまとめると、
・医師国家試験の問題数は400問
そのうち
・100問は必修問題
・100問は単純知識が問われる一般問題
・200問は患者さんの処置・検査・診断が問われる臨床問題
というわけです。

医師国家試験の合格基準は?

問題について分かったところで、
次は、いよいよ、本日の本題である
合格基準について
みていきましょう。

先ほど説明した通り、どの年度に受験しようが、

・必修問題で80%以上をとる

ことが必須となります。

これは実際受けてみたらわかりますが、
鬼のようにプレッシャーがかかります(;´Д`)

80%を取った上で、さらに
禁忌肢を3問以下におさえることが必要となります。

禁忌肢とは何か?というと、
間違えてはいけない選択肢を選ぶことです。

医療の世界では、
ちょっとした過ちにより人の命を奪う事があります。
そんな医師として選んではいけない選択肢を禁忌肢と言います。

この禁忌肢の特徴は、あらかじめ「この問題には禁忌肢が含まれます」という記載はありません

したがって、医師国家試験を受験し終えた後もどの問題が禁忌肢かはわからないのです。
合格通知or不合格通知が届いた時に初めて、自分がいくつ禁忌肢を選んだかがわかります。

ちなみに、禁忌肢は別名「地雷問題」とも言われています。
踏んだらアウト!というニュアンスが伝わる良いネーミングですよね。

さて、話がそれたので、元に戻しましょう。

今、医師国家試験で合格するには、2つの関門を潜り抜ける必要があると申し上げました。

第1の関門:必修問題で80%以上をとること

第2の関門:禁忌肢を3問以下におさえること

この2つの関門をくぐり抜けた医大生の中から

・一般問題+臨床問題の合計点

が上位の人から合格していく

というのが医師国家試験の合格基準となります。

例年医師国家試験の合格率は90%です。

90%前後になるラインで切って合格者が決まるということです。

ちなみに、例年、
一般問題+臨床問題の合計点の
合格最低点は65%~70%におさまっています。

以上のことから、

次の3つの条件をクリアすれば
医師国家試験に合格できると言えます


1.必修問題で80%以上を取る
2.地雷(禁忌肢)を4つ以上踏まない
3.一般・臨床問題で70%以上を取る

こう見ると、医師国家試験に合格することって結構大変ですよね(^_^;)

これだけはおさえておきましょう!!

長々と医師国家試験の問題数と合格基準について説明いたしましたが、
5年生以下の医大生の方におさえておいて頂きたいことはたった1つです。

それは、

大学のテストで70%以上取れていなかったら国家試験合格は厳しい

ということです。

全科目の全範囲から出題されて70%以上取ることが求められているわけですから、
限られた科目の過去問からも出題される大学のテストで70%以上は取れないといけません。

だから、この記事をきっかけに、
合格点の60点を取れば良いという考え方ではなく、
どんなテストでも70点以上を取ってやるぞ!という
強い意志を持って頂けるようになればと思います。

追伸
医進ゼミでは、CBT・医師国家試験を見据えた
大学の試験対策(進級対策)を行っています。
岡山と東京で受講することができます。
遠方の方はオンラインで受講することもできます。
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
→ https://ishin-zemi.jp/request/
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0120-800-277(10時~21時:土日祝日でもお問い合わせ頂けます)

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