過去3年の医師国家試験の頻出科目ランキング

医進ゼミの石戸です。

2024年2月に、第118回の医師国家試験が実施されましたね!

2025年に医師国家試験を控えてる方は、新年度を迎えて、気合いや緊張が入り混じっているかと思います。医師国家試験まで1年を切りましたが、「効率よく勉強するにはどうしたらいいの?」と悩まれている方も少なくないのではないでしょうか。

 

本日は、過去3年分!の医師国家試験から見えてくる「頻出科目ランキングBEST5!WORST5!」というテーマでお届けいたします。

医師国家試験の中で「どの科目が頻出されていて、どの科目があまり出題されていないの?」という疑問がスッキリすると思いますので、良ければぜひ最後までお読みください。

医師国家試験に不安のある6年生や、国試浪人されている方は、ぜひ本記事をご覧いただき、
あなたのこれからの勉強の参考にしていただければ嬉しいです。

本記事の内容は動画(You Tube)でも解説しています。
動画でご覧になりたいという方は、下記リンクからぜひご覧ください。

(注意)今回は、第115回・第116回・第117回の医師国家試験を元に、資料を作成しています。
2024年2月に実地された第118回医師国家試験は含まれていません。第118回の分析結果は、後日紹介予定ですので、そちらも楽しみにお待ちください!

医師国家試験頻出科目ランキングBEST5とWORST5は??

それでは、年度別に具体的に詳しく見ていきましょう!
まずは結論から言うと、BEST5、WORST5はこちらになります。

第115回~117回医師国家試験・頻出科目BEST5

第117回・医師国家試験(2023)

1位 公衆衛生
2位 循環器
3位 小児科
4位 代謝・内分泌
5位 消化管

第116回・医師国家試験(2022)

1位 公衆衛生
2位 循環器
3位 小児科
4位 呼吸器
5位 神経

第115回・医師国家試験(2021)

1位 公衆衛生
2位 循環器
3位 感染症
4位 代謝・内分泌
5位 小児科・産科

第115回~117回医師国家試験・WORST5

第117回・医師国家試験(2023)

1位 中毒
2位 リハビリ
3位 乳腺外科
4位 放射線科
5位 麻酔科

第116回・医師国家試験(2022)

1位 麻酔科
2位 リハビリ
3位 乳腺外科
4位 放射線科
5位 中毒

第115回・医師国家試験(2021)

1位 乳腺外科
2位 麻酔科
3位 老年医学
4位 リハビリ
5位 中毒・放射線科

まずは、第115回から117回までの頻出科目BEST5、WORST5を紹介しました。
では、次は具体的に出題数を見ていきましょう。

第115回~117回医師国家試験・出題数

医師国家試験第117回(2023)頻出科目BEST5WORST5出題数

頻出科目BEST5 出題数 WORST5 出題数
公衆衛生 64 中毒 1
循環器 36 リハビリ 1
小児科 27 乳腺外科 2
代謝・内分泌 22 放射線科 2
消化管 19 麻酔科 4

医師国家試験第116回(2022)頻出科目BEST5WORST5出題数

頻出科目BEST5 出題数 WORST5 出題数
公衆衛生 60 麻酔科 1
循環器 33 リハビリ 1
小児科 25 乳腺外科 2
呼吸器 21 放射線科 3
神経 20 中毒 3

医師国家試験第115回(2021)頻出科目BEST5WORST5出題数

頻出科目BEST5 出題数 WORST5 出題数
公衆衛生 55 乳腺外科 1
循環器 26 麻酔科 1
感染症 24 老年医学 3
代謝・内分泌 22 リハビリ 4
小児科・産科 22 中毒・放射線科 4

 

効果的な医師国家試験対策とは?

第115回では、BEST5に産科がランクインしています。「メジャー・小児・産婦」といわれるものは、やはり医師国家試験で、よく出題される科目です。しっかりと学習するようにしましょう。

また、第115回では、WORST5の科目に老年医学が入っていました。ですが、日本は年々高齢化が進んでいるため、今後、老年医学は非常に大切な科目となってきます。今後、WORST5に入ることはないと考えて、頑張って勉強しましょう!

過去3年分の出題数をご覧いただいたら分かるように、圧倒的に公衆衛生の出題数が多いですよね。そうです!医師国家試験で一番多く出題される科目というのは、公衆衛生なんです。それも2位の科目の出題数の約2倍もあります。「病気のことを学ぶわけではないから」と公衆衛生を疎かにしないで、しっかり対策を立てていってください。

循環器は、3年連続、2番目に多い頻出科目であり、年々出題数も増えている科目です。頻出科目の授業には、特にしっかりと取り組み、しっかりと点数を取れるよう頑張ってください!

また、中毒、リハビリ、乳腺外科、放射線、麻酔の5科目は、過去3年間で全てWORST5に入っており、出題数も4問以下と少ないです。なので、勉強が間に合っていない場合は、後回しにしましょう。

 

まとめ

長くなったのでまとめておきましょう。

医師国家試験において、一番大切な科目は公衆衛生です。「公衆衛生」は、毎年出題数1位!!出題数も2位と大差がつくほど、圧倒的に多いです。公衆衛生は、絶対に勉強を疎かにしてはいけない科目です。

臨床科目では、「メジャー科目」、「小児科」、「産婦人科」は、やはりよく出題される科目です。その中でも、「循環器」、「小児科」は、常にBEST5にランクインしていて、特に重要科目です!

WORST科目の、中毒、リハビリ、乳腺外科、放射線、麻酔は、全て毎年4問以下の出題数です。「勉強が間に合っていないな…」と思っている方は、後回しにしてもいいでしょう。医師国家試験に合格することが第一優先です!

ですが、WORST科目は、例年出題数が少ないため、過去問も少ないです。そのため、すぐに勉強を終えれるというメリットもあります。時間と、勉強の進捗度合いのバランスを見ながら、対策をどこまでするか、考えながら進めるといいですね!

 

医師国家試験、あくまでも試験なので、合格点を取る必要があります。なので、合格点を取るためには、どのように勉強すればいいのか?ということを、ぜひ考えるようにしてください。あなたの好きな科目や、興味のある科目、という理由で、勉強時間を配分することはやめましょう。

これから残された時間で、どうすれば効果的に点数がとれるのか?という目線を持つことが大切です。出題数の多い科目に対しては、しっかりと対策をすること。あまり出題されない科目に対しては、残された時間との兼ね合いの中で、対策を考えていくといいでしょう。

 

この記事をきっかけにあなたの医学部学生生活が充実したものになり、
医師国家試験をスムーズに乗り越えることができることを心より願っております。

本日もご覧くださりありがとうございました。

 

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