医学部進級対策ゼミ「医進ゼミ」の代表の石戸です。
昨日、医師国家試験について、
・問題数
・合格基準の決め方
についてお伝えいたしました。
本日は、医師国家試験の難易度について
過去に医師国家試験を体験した者の立場から考えを書いていきたいと思います。
結論から申し上げると、非常に難しい試験だと考えています。
この事について詳しく説明していきたいと思います。
医師国家試験の合格率は?
まず、難易度を語る上で重要になってくるのが、合格率です。
早速、過去5年の医師国家試験の合格率から見ていきましょう。
受験年 | 回数 | 合格率(%) |
2019年 | 第113回 | 89.0 |
2018年 | 第112回 | 90.1 |
2017年 | 第111回 | 88.7 |
2016年 | 第110回 | 91.5 |
2015年 | 第109回 | 91.2 |
表をご覧頂いたら分かる通り、
医師国家試験の合格率は概ね90%で推移しています。
10人に9人が合格する試験です。
このことから、簡単な試験だと言われることがよくあります。
確かに、試験の合格率が90%というのは、高い数値です。
しかし、本当に合格率が高い試験であれば、簡単だと言えるのでしょうか?
自動車免許取得の合格率は?
合格率が90%の試験だから簡単という結論を出す前に
考えて頂きたいのが自動車免許取得試験の合格率です。
おそらくあなたも取得しているであろう自動車免許
(ちなみに私は自動車免許持っていません笑)
この自動車免許(普通免許)の試験の合格率ってどれくらいかご存知でしょうか?
平成28年度の自動車免許試験(普通免許)の合格率は、
本免許試験の合格率が72.7%、仮免許試験の合格率が78.1%
です。
これを聞いて、
なるほど!!では、自動車免許より、医師国家試験の方が簡単ですね!
という人はいないと思います。
実際に、医大生の中で、
「ヤバイ。。。自動車免許の試験受け続けているけど全然受からん」
という人や
「この1年は、1日10時間自動車免許の資格試験の勉強します」
みたいな人っていませんよね。
(全国民を調査してもなかなかいないと思います笑)
ここまで言うと、もうお気づきであると思いますが、
医師国家試験の合格率は90%
自動車免許の合格率は72.7%
と合格率は医師国家試験の方が上ですが、
単純に受験者層が違いますよね。
医師国家試験を受けるまでの獣道
つまり、医師国家試験を受けるという
スタート地点に立つまでが、
かなり困難なのです。
私は大学受験部門で、医学部受験専門塾も経営しています。
その資料を元に分析すると、
今や医学部に合格するには最低でも偏差値65以上が必要と言われています。
「医学部1年生になる」
これがまずかなりハードな道です。
そして、1年生になった後も
勉強を続けて、
・必修科目を全部取得(単位を全取得)
という難関を潜り抜けたエリート中のエリートだけが
受けることが許される試験が医師国家試験です。
立ちはだかる最後の関門
そして、これらの関門をくぐり抜けた者の中から、
点数の高い順番に合格するという生易しい試験ではありません。
前回の記事でお伝えしたように、まだ関門が2つもあります。
でお伝えしたように、
・必修80%以上
・禁忌肢3問以下
というルールがあります。
だからこそ、
何でもがむしゃらに勉強すれば良いというものではなく、
幅広い知識に加えて、
医師としての基礎学力
患者さんを死なせない判断力
が求められる試験。
それが医師国家試験だと考えています。
だから、私は
非常に
非常に
ひじょーーーーーーに
難しい試験だと思うのです。
あなたはどう思うでしょうか?
ご参考になれば幸いです。
追伸
医進ゼミでは、大学の進級対策を行いながら、
CBT・医師国家試験に向けて
・幅広い知識
・基礎学力
・患者さんを死なせない判断力
を身につける個別指導を行っております。
岡山と東京で受講することができます。
遠方の方はオンラインで受講することもできます。
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
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