【発表!】進級が厳しい(留年しやすい)医学部ランキング(2022年度版)

医進ゼミの石戸です。

本日は、全国82大学ある医学部の中で、
最も留年しやすい(=進級が厳しい)と思われる大学
厚生労働省発表のデータから予想し、ランキングを発表いたします。

医大生の方で、このデータをご覧になって、
自分の大学が上位に入っているようであれば、「ヤバイ。。。勉強しよう!!」
思って頂くきっかけになれば嬉しいです。

ちなみに、本記事の内容は動画(You Tube)でも解説しています。
動画でご覧頂きたいという方は下記リンクから動画の方でご覧ください。

え?留年者数って分かるの??

具体的なランキングを発表させて頂く前に、
まずは、どうやって留年者数を集計したかについて説明させて頂きます。

実は、各大学の正確な留年者数は分かりません。

まぁ、冷静に考えれば、留年者数を公表するメリットが各大学にないから公表しないですよね。。。
留年者数が多ければ、敬遠され、留年者数が少なければ、「あそこの大学は進級が緩い」と考えて
勉強しない医大生が集まる可能性があるわけですから、公表によるデメリットしかありません(笑)

では、どうやって、進級の厳しさを予想したか?ですが、
医師国家試験の「出願者数」と「受験者数」から割り出しました。

つまり、(出願者数)-(受験者数)≒(留年者数)と考えて集計しています。

そして、6年生の時に、留年者数を多数出す大学ほど、
その他の学年でも進級は厳しいのではないかと考えて、
(出願者数)-(受験者数)の数が多い大学を「進級が厳しい(留年しやすい)大学」と定めて、
ランキングを作成致しました。

医師国家試験で出願者数と受験者数が合わない理由

では、なぜ、「出願者数」と「受験者数」の差が留年者数と考えられるのか?
について、説明していきましょう。

実は、例年医師国家試験の出願の締め切りは11月末です。

そして、全国のほとんどの医学部の6年時に課される卒業試験が実施されるのは、11月末です。
再試験まで含めて最終的な卒業が確定されるのは、12月末から1月にかけてです。

つまり、全国のほとんどの大学の医大生が、医師国家試験に出願する時点では、
卒業が確定していないということになります。

そして、卒業試験に落ちて、留年が確定した時点で、
医師国家試験の受験資格が失われます。。。

実際に、今年の医師国家試験の受験資格の要項にも次のように明記されています。

学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、
医学の正規の課程を修めて卒業した者(令和3年3月10日(水曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)

以上のことから、例年多くの大学で「出願者数」と「受験者数」が合わないということがよくあります。

留年している以外は考えられないの??

では、「出願者数」と「受験者数」の差の全てが、
「留年している数」と断定しても良いのか?というと厳密にはそうとは言えません。

(出願者数)-(受験者数)の差つまり、
医師国家試験に出願したけれど、実際に医師国家試験を受けなかった理由としては、
次の3つが考えられます。

  1. 体調不良
  2. 卒業後、医師以外の職種を選択
  3. 留年

1の「体調不良」は、字のごとく試験の日に体調を崩したため受験しなかったという理由です。
通常であれば、少々の体調不良でも1年に1回しかない試験なので、受験すると思います。
しかし、2022年度の医師国家試験では、コロナウイルス感染対策の一環で
37.5度以上の発熱があれば、抗原検査を実施するという形になっていました。
不幸にも受験する際にコロナウイルスにかかってしまい受験できなかった方はいるかもしれません。

2の「卒業後医師にならない」という理由はどうでしょうか?
この理由も現実的には考えにくいです。
というのも、もし、仮に、卒業後医師にならないとしても、
卒業試験を受けたため「医学」の勉強はかなりやっています。
卒業後すぐに医師として現場に立たなくても将来いつか医師をやるかもしれないと考えて、
国家資格をとっておこうと考えるのではないでしょうか??
(実際に、私も上記のように考えて医師国家試験はためらうことなく出願しました笑)

また、強い意志があって、「絶対に医者にならない」と決めている方がいたとしたら、
そもそも11月の出願の時点で出願していないと思います。

以上の理由から、2のケースである「卒業後医師以外の職種を選択する」から国試を受けなかった
という理由は考えにくいと思います。

したがって、医進ゼミでは、
医師国家試験の(出願者数)-(受験者数)を「留年者数」と考えて、
この「留年者数」が多い数で留年しやすい(=進級が厳しい)大学
と考えました。

正確には、上記1、2の理由で医師国家試験を受けなかった方もいらっしゃるため、
「進級が厳しい(留年しやすい)と思われる大学ランキング」となります(笑)

前置きが長くなりましたが、いよいよランキングを発表していきましょう!!

2022年度版)全国医学部進級が厳しい(留年しやすい)ランキング

それでは、2022年度版の進級が厳しいランキングを発表いたします。
「順位-大学名-(6年時留年者予想数)」の順に発表していきます。
<ベスト20>

進級が厳しい大学:第1位 川崎医科大学(50名)
進級が厳しい大学:第2位 北里大学、金沢医科大学(13名)
進級が厳しい大学:第4位 愛知医科大学(11名)
進級が厳しい大学:第5位 岩手医科大学、杏林大学、藤田医科大学、久留米大学(10名)
進級が厳しい大学:第9位 獨協医科大学、近畿大学、福岡大学(9名)
進級が厳しい大学:第12位 自治医科大学(6名)
進級が厳しい大学:第13位 防衛医科大学、山梨大学、和歌山県立医科大学、帝京大学、関西医科大学、産業医科大学(5名)
進級が厳しい大学:第19位 新潟大学、金沢大学、福井大学、東海大学(4名)

第23位 鹿児島大学、東京医科大学、聖マリアンナ医科大学、大阪医科薬科大学(3名)
第27位 旭川医科大学、筑波大学医学専門学群、東京大学、岡山大学、東北医科薬科大学(2名)
第32位 弘前大学、秋田大学、山形大学、名古屋大学、滋賀医科大学、山口大学、九州大学、佐賀大学、長崎大学、宮崎大学、札幌医科大学、慶応義塾大学、日本大学(1名)
第45位 その他の大学
(注意:国際医療福祉大学は新設のため6年生がいないため受験者数0名)

という結果になりました。

留年しやすいランキングをどう活かすか??

以上、ランキングを発表させて頂きました。

医進ゼミでは、毎年、この留年しやすいランキングを集計しています。
そして、最後に、その点から1つだけ注意点があります。
それは、このランキングの順位は毎年変わっているということです。

実際、2年前の2020年度のランキングと比較してみると大きく異なることがわかります。

ご覧いただけばわかるように、留年者数が1名変わるだけで、
順位が入れ替わるので、毎年順位に大きな変動があります。

大学側も
「よーし!今年は〇〇人落とすぞー!!」
と意気込んでいるわけではありません(笑)

このままの医学知識だと医師国家試験に不合格になるだろうと思われる医大生や
医師として、知識量が不足していると思われる医大生を不合格としています。

つまり、基準を満たしていなければ落とすし、基準を満たしていれば合格させています。

また、学年によっても「成績が良い学年」と「成績が悪い学年」があります。

以上の理由から、留年者予想ランキングは本当に年によって大きく変わります。

したがって、この大学ランキングを絶対的なものと考えないようにしてください。

ですから、この大学ランキングを見て、
「うわー!自分の大学、ランキングが上位だ。最悪」とか
「ラッキー!!自分の大学は進級楽々なんだ。やったー」と一喜一憂しないで頂きたいと思います。

そうではなく、この大学ランキングをあなたの将来に活かして頂きたいと思います。

具体的には、傾向として、留学者数が多い大学は、毎年留年者数が少なくとも0名にはならないため、
「進級が厳しい」と考えて間違いないです。

したがって、このランキングをもとに、あなたが通われている医学部の留年者数が多ければ、
「うちの大学は進級が厳しい」から気を引き締めて勉強しよう!と
勉強するきっかけにこのデータを活かして頂ければと思います。

また、どれだけ留年者数が多く出ていようと、例年留年者数が0名であろうと、
基準を満たしていなければ卒業試験に合格することはできません。
たとえ、卒業試験が過去問通りで進級がゆるい大学があったとしても、
付け焼刃の勉強をやっているだけでは、卒業試験はクリアできても、
医師国家試験には合格することはできません。

したがって、あなたがどの大学に属していようが、
勉強すれば明るい未来が待っていて、
勉強しなければ暗い未来が待っていることに変わりありません。

この記事をきっかけに勉強しようと思って頂き、
卒業試験・医師国家試験と見事合格を勝ち取ることを心より願っております。

(追伸)
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