医学部の基礎医学で最も重要な科目は何??-5回生・6回生の医大生に聞いてみた-

医進ゼミの石戸です。

実は、今日、卒塾生2人が塾に遊びに来てくれました。
2人は、医学部受験塾の生徒さんで岡山大学医学部と山口大学医学部に進学しました。

卒塾してから、時は経ち、今や6年生と5年生です。
5年生・6年生ということからも分かる通り、
2人とも医師国家試験に向けて勉強している最中です。

ちょうど、話しをしていると、
臨床実習をしている今だからこそ思う
「あぁ、この科目もっと勉強していれば良かったなぁ。。。」
と思う基礎医学の科目は何かという話題になりました。

ということで、本日は、医大生2人に聞いた話しを含めて、
「基礎医学で最も重要な科目は何か?」
というテーマでお届け致します。

今、基礎医学を学習している1、2年生の方には特に見て頂き、
これからの勉強の参考にして頂ければ嬉しいです。

そもそも基礎医学って何よ??

本題に入る前に、まず、「基礎医学とは何か?」の説明からしておきましょう。
こちらに関しては、以前書いたブログ記事
「医学部6年間のざっくりとした流れを医師が説明してみた」という記事で
以前説明させて頂いているので、よくわからないという方は、
まず、こちらの記事からご覧頂ければと思います。

簡単にざっくりと説明すると、
基礎医学とは、「正常な状態を知る」科目です。
基礎医学は主に、1、2年生の際に、学習します。

基礎医学の内容がざっくりとわかったところで、
いよいよ本題にうつりましょう。

基礎医学で最も重要な科目は2つ

2人の医大生・私(石戸)さらにもう1人医進ゼミの医学部卒の講師と話した時、
満場一致で重要な基礎医学科目は2つのうちのどちらかだという意見になりました。
この2つは絞るのが難しいという意見になりました。

あなたはどの2科目だと思うでしょうか??

私たち4人が出した答えとしては、基礎医学で最も重要な科目は、

1.解剖学

2.生理学

の2つです。
この2つの科目について、どんな科目なのか?
そして、なぜ重要なのか?について説明していきましょう。

1.解剖学とは??

「解剖」という言葉は医学部を代表する言葉のように感じます。
医学部以外の人と会った時に、
「解剖したんですかぁ?どんな感じでした?」
と言われたことがあなたにもあるのではないでしょうか??

そんなわけで、結構、「解剖」という言葉は、身近に感じる言葉だと思うので、
説明しなくても多くの人がわかってくれているように感じます。

まだ、医学部に入ったばっかりなんですという方のために、
説明しておくと、解剖は「人体の構造を覚える科目」です。

具体的には、骨・血管・筋肉・臓器など様々な無数にある名称を
覚えていくというかなり大変な科目です。
ちなみに、この解剖は、大学によっては、日本語だけでなく、
英語でも名称を覚えなければいけないというところもあります。(どひゃー!!)

そして、なぜ重要か?というと、
当たり前ですが、どんな疾患でもどこかが障害されるわけですから、
名称が分からないと話にならないからです。

また、近くに何があるのか?がわかっていると、
障害部位・処置部位・転移部位を考える際に役立ちます。

さらに、臨床実習という実際の現場で、オペ(手術)の現場に立つと、
先生が容赦なく「この血管は何?」「じゃあ、これは?」という形でどんどん質問されます。

だから、解剖は問題を解く上でも、臨床実習の現場でも大事です。

2.生理学とは??

もう一方の科目、「生理学」についてはご存知でしょうか?

「解剖学」が人体の構造にスポットを当てているのに対して、
「生理学」は人体の機能にスポットを当てた科目です。

例えば、「肝臓」という構造があって、
この「肝臓」が行っていることは何か?を学びます。

そして、この「生理学」は病気を理解する上で鬼のように大事です。

例えば、先ほどの肝臓の働きについて。
働きの1つに、「蛋白質の合成」があります。

中でも、血液中に最も多く含まれる蛋白質である、
「アルブミン」をつくることが重要です。

この「アルブミン」がなぜ重要かというと、
血液中に最も多く含まれているということ、
血液中の濃度に影響するということだからです。

言い方を変えるならば、血液中の浸透圧に影響します。
浸透圧は濃度に依存するので、
「アルブミンが合成できない」→「血液中の蛋白質減少」→「血液中の浸透圧低下」→「水(血)が血管外に漏れる」
という形になり、浮腫や腹水を起こします

このことが分かれば、肝臓が悪くなれば、浮腫・腹水が起こるということがわかるため、
肝硬変・肝臓癌などの肝疾患で浮腫・腹水が起こることもわかります。

また、肝障害度の指標として、「腹水」や「アルブミン」の項目が入っていることも納得できるでしょう。

このように、生理学で「正常な機能」が分かれば、疾患で起こる症状が理解できたり、
色々な知識がつながってきます。
したがって、生理学も本当に重要なのです。

最終的に重要なのはどっち??

ということで、「解剖学」「生理学」の2つが重要だというお話しをさせて頂きました。

では、さらに絞り込むとしたらどちらが大事なのでしょうか?

これは、考え方によって変わってきます。

国家試験を突破という観点に立てば重要なのは解剖学の方です。

試験で高得点を取るという観点や学習効率が上がるという観点に立てば生理学が重要です。

どういうことかというと、
「生理学」は「解剖」の知識があることが前提です。

「〇〇」の正常な働きを学ぶ時に、「〇〇」がどこにあるかわかっていなければ、
わかるはずがありません。
したがって、解剖学は生理学を学習する上で土台となる科目といえます。

実際に、構造がわかっていなければ、解けない問題は多々あります。
しかし、正常機能がわかっていなくても、ガチで覚えれば問題は解けると言えば解けます。

先ほどの肝臓の機能の例でも、ガチンコで、
肝硬変では浮腫・腹水が見られる、肝臓癌でも浮腫・腹水が見られる。
肝障害度の項目は「腹水・アルブミン・ICG・ビリルビン・PT」という形で
全て詰め込んで記憶すれば、試験で〇をもらうことはできます。

そういう意味では、解剖学の方が全ての臨床科目の土台となる科目でしょう。

しかし、あなたもご存知の通り、医学というのは膨大な量があります。
膨大な量を1つずつぶつ切りに覚えていくことなんて人間業ではありません。

仮に、できたとしても、それでは、勉強していて面白くありません

それよりも、
「あぁ、人間の身体ってこうなってるんだ。」
「なるほど、だから、この病気では、○○が起きるんだ。」
「じゃあ、この部分も障害される可能性があるから、これも起きる可能性があるのでは?」
と人間の身体の構造に驚きながら、色々な知識をつなげて、考えたり、
この先に起こることを予想したりする。

その方が勉強していて楽しいし、覚えやすいのではないでしょうか??

そう考えると、医師国家試験で高得点を取ったり、覚える量を少なくして学習効率を上げていったり、
臨床の現場で活躍できる医師になるという観点では、生理学の方が重要だと思います。

1年生・2年生の方へ

以上、「解剖学」「生理学」の2つの科目が重要というお話しをさせて頂きました。

現在1年生・2年生の方は、「解剖学」「生理学」については、
全力で取り組んで頂きたいと思います。

この2つの科目は、重要な科目であるため、大学の試験もテストが難しい大学が多いです。
難しくしているのは、良医になるための先生方の優しさだと受け取って、
他の基礎医学の科目は緩めても、この2つの基礎医学科目にはしっかり取り組んで頂きたいと思います。

この記事が、あなたが「解剖学」「生理学」の勉強を頑張ろうと思うきっかけになれば嬉しく思います。
本日もご覧下さりありがとうございますm(_ _)m

(追伸)
この超重要な2つの基礎医学科目「解剖学」「生理学」を
しっかり勉強したいという方は、全力で医進ゼミの授業の受講をお勧め致します。
プロ講師が知識を整理して、重要事項を講義します。

また、大学の試験に向けての対策も行っていますので、
大学の試験対策に困ったときにも、ぜひご相談ください。

オンラインでの授業も行っておりますので、全国どこの大学でも対応可能です。
『基礎医学をしっかり整理したい』という希望や
『補充試験(再試験)が心配』という不安や
『CBT・国家試験に合格できるか不安』というお悩みがあれば、
ぜひお気軽にご相談ください。
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お電話でのお問い合わせも大歓迎です
0120-800-277(10時~21時:土日祝日でもお問い合わせ頂けます)

(追追伸)
塾をやっていて、嬉しいのは、
卒塾生がわざわざ来てくれたときです。

数年経っても塾に来てくれると、
「この子たちの人生に自分の塾の影響が多少なりともあったのだ」
と思えて、さらに、高校卒業後からの大きな成長を感じることができるからです。

今日は幸せな1日でした♪

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